メッセージ。 - diary
2006-12-01
# 配慮と優しさ
法務だけど理系女子の綴るblog: 「男は女にやさしくすべき」と考える不幸へのコメント -「病院に行け」の怖さと、スルー力より議論力の重要性と、「優しさ」意味-
んー。いまあんまり物を考えられる状態じゃないのと、細切れにしか時間も取れないのだけど、興味深いテーマだなと思うので、目に入ってきたところについてちょいとメモ。
とりあえず気になるのは、『障害をもってるから配慮して欲しい』かな。障害を持っている人は、本当にこんなこと思うんだろうかという疑問が湧く。もし自分なら。……軽率なことは言えないけど、もし自分が障害を持っていたら、他人に対して「配慮してほしい」とは思わないような気がする。
障害を持っている自分に、変に気を使われたくない。他者から自分が、「普通でない、特別な障害のある人」として扱われたら、みじめに感じてしまう気がするから。「守ってあげなければ生きられない人」とか、「完全に足手まといの人」と思われたくない。単に障害も1つの個性として、ちょっと個性が強い普通の人間として対等に扱ってほしい。
あなたにも欠点があるけど、私にも欠点があるよ。その代わり、あなたにもいいところがあるし、私にもいいところがある。そういう風に思わなければ、苦しくってしょうがない。配慮なんてしてほしくない。ぼくは、ぼくの力を認めてほしい。ぼくにだってできることがある。それであなたたちの役に立ちたい。自分の力で、ここにいることを許されたい。個人的には、ぼくはそういう風に考えるほうです。
だからぼくは、同じように、女の人を「女だから」といって配慮はしない。配慮するということは、無条件にそれらの人たちを「弱者」であると認めることであり、それらの人たちの弱いところしか見ていないことになると思う。でも、そうじゃない。彼女らは弱くなんてない。弱いところもあり、強いところもある、トータルとしては男と同じ強さ、同じ心を持つ人間だと思っている。
だからぼくは、女の人に優しくなんてしない。そう決めている。「あなたが○○だから優しくしてあげる」なんて言われたら、ぼくは逃げる。そんな扱いをされるのは嫌だ。ぼくは○○じゃない。ぼくはあなたの○○じゃない。ぼくはぼくだ。ぼくのことはぼくが決める。優しくしてもらうかわりに、あなたの○○になるなんて嫌だ。○○であるかどうかは、ぼくが決める。ぼくがぼくのことを決める。「優しくしてあげる」なんて、そんなのは優しくなんてない。優しさのシンタックスを持った、別の何かだ。
んー。という感じで、ぼくはそんな風に、考えるんだけどなぁ。
んー。いまあんまり物を考えられる状態じゃないのと、細切れにしか時間も取れないのだけど、興味深いテーマだなと思うので、目に入ってきたところについてちょいとメモ。
とりあえず気になるのは、『障害をもってるから配慮して欲しい』かな。障害を持っている人は、本当にこんなこと思うんだろうかという疑問が湧く。もし自分なら。……軽率なことは言えないけど、もし自分が障害を持っていたら、他人に対して「配慮してほしい」とは思わないような気がする。
障害を持っている自分に、変に気を使われたくない。他者から自分が、「普通でない、特別な障害のある人」として扱われたら、みじめに感じてしまう気がするから。「守ってあげなければ生きられない人」とか、「完全に足手まといの人」と思われたくない。単に障害も1つの個性として、ちょっと個性が強い普通の人間として対等に扱ってほしい。
あなたにも欠点があるけど、私にも欠点があるよ。その代わり、あなたにもいいところがあるし、私にもいいところがある。そういう風に思わなければ、苦しくってしょうがない。配慮なんてしてほしくない。ぼくは、ぼくの力を認めてほしい。ぼくにだってできることがある。それであなたたちの役に立ちたい。自分の力で、ここにいることを許されたい。個人的には、ぼくはそういう風に考えるほうです。
だからぼくは、同じように、女の人を「女だから」といって配慮はしない。配慮するということは、無条件にそれらの人たちを「弱者」であると認めることであり、それらの人たちの弱いところしか見ていないことになると思う。でも、そうじゃない。彼女らは弱くなんてない。弱いところもあり、強いところもある、トータルとしては男と同じ強さ、同じ心を持つ人間だと思っている。
だからぼくは、女の人に優しくなんてしない。そう決めている。「あなたが○○だから優しくしてあげる」なんて言われたら、ぼくは逃げる。そんな扱いをされるのは嫌だ。ぼくは○○じゃない。ぼくはあなたの○○じゃない。ぼくはぼくだ。ぼくのことはぼくが決める。優しくしてもらうかわりに、あなたの○○になるなんて嫌だ。○○であるかどうかは、ぼくが決める。ぼくがぼくのことを決める。「優しくしてあげる」なんて、そんなのは優しくなんてない。優しさのシンタックスを持った、別の何かだ。
んー。という感じで、ぼくはそんな風に、考えるんだけどなぁ。
# ふわふわー
http://www.youtube.com/watch?v=6ISSNvtn5jQ
かわいいなぁ。西山茉希さんっていままで知らなかったけど。
妄想チックでありながらそれを笑いにできるという自意識のあり方がとてもよいです☆
かわいいなぁ。西山茉希さんっていままで知らなかったけど。
妄想チックでありながらそれを笑いにできるという自意識のあり方がとてもよいです☆
# 仕事をして声をかけあう
自分の仕事を見て、心を動かしてくれる人がいるというのはうれしいことだ。
ぼくはぼくなりに頑張っていて、前の人から受け取ったバトンを落とさぬよう走っているつもり。
ぼくはぼくの仕事をやる。それは、前の人から受け取ったバトンが、大事だと思うからだ。ぼくが全力を尽くすのは、前の人と戦ってその人を打ちのめしたいからじゃない。自分の力を誇示したいからでもない。
前の人の仕事に価値があると感じるから、それに見合うだけ、自分も力を注ぎ込みたい。前後のランナーは、それぞれ得意分野が異なる。坂道が得意な人もいれば、スパートが得意な人もいる。得意な人が得意なパートを受け持てばいい。
ただそのとき、お互いがお互いを、「すごい」と感じられるほうが楽しいじゃないか。そのほうが成長できるし、後々になってまで自分の糧とすることができる。相手の得意分野は、自分にはとうてい及びもつかないような高みに達しているけど、だからといってそれを「違う世界のこと」としたくない。
「すごいなぁ。あの人うらやましいなぁ。自分とは何が違うんだろう。どうやったら自分もああなれるんだろう。ようし、分野は違うけど自分だって」。そういう風に、相手と自分は違うけど同じだと感じていたい。
違うルートを走っているけど、求めるものは同じというか。元々同じところにいたのに、いまはそれぞれここまで来たねというか。
ただ、それを押し付けるつもりは毛頭ない。基本的には、そういうのは仕事の後ろに隠しておく。分かりたいと思う人だけ分かってくれればいいし、隠しておいても見つけて声をかけてくれる人はいるものだ。
そうやって、声をかけあうことができるというのは、とても幸せなことです。
ぼくはぼくなりに頑張っていて、前の人から受け取ったバトンを落とさぬよう走っているつもり。
ぼくはぼくの仕事をやる。それは、前の人から受け取ったバトンが、大事だと思うからだ。ぼくが全力を尽くすのは、前の人と戦ってその人を打ちのめしたいからじゃない。自分の力を誇示したいからでもない。
前の人の仕事に価値があると感じるから、それに見合うだけ、自分も力を注ぎ込みたい。前後のランナーは、それぞれ得意分野が異なる。坂道が得意な人もいれば、スパートが得意な人もいる。得意な人が得意なパートを受け持てばいい。
ただそのとき、お互いがお互いを、「すごい」と感じられるほうが楽しいじゃないか。そのほうが成長できるし、後々になってまで自分の糧とすることができる。相手の得意分野は、自分にはとうてい及びもつかないような高みに達しているけど、だからといってそれを「違う世界のこと」としたくない。
「すごいなぁ。あの人うらやましいなぁ。自分とは何が違うんだろう。どうやったら自分もああなれるんだろう。ようし、分野は違うけど自分だって」。そういう風に、相手と自分は違うけど同じだと感じていたい。
違うルートを走っているけど、求めるものは同じというか。元々同じところにいたのに、いまはそれぞれここまで来たねというか。
ただ、それを押し付けるつもりは毛頭ない。基本的には、そういうのは仕事の後ろに隠しておく。分かりたいと思う人だけ分かってくれればいいし、隠しておいても見つけて声をかけてくれる人はいるものだ。
そうやって、声をかけあうことができるというのは、とても幸せなことです。
2006-11-29
# 性差と入出力
Say::So? - 出力に興味があるからこそ工学
けっこうこの人の考え方は好きだなぁ。ブレない感じ。くるくる回ってるコマのように、不思議な安定感があるように感じる。まぁそれはいいとして。
性差と出力から思い出したんだけど、普通の女性って、入出力の関係にあまり興味を持っていないように感じる。どういう入力をしたらどういう出力になるか、あまり気にしていないような。
社会的な要因もあると思うんだけどね。たとえば社会的には、努力しても女性は報われない面が大きい。若いうちに子供を生まなきゃいけないし、知識や能力を身に着けて着実に階段を上るような、そうじゃない生き方が恰好いいと思われているフシがある。
何度か書いてるけど、女性って、20代までにチャンスを生かすよう要請されている面があって、多分にギャンブラー的だと思うんだよね。入力と出力の関係を緻密に解析してそれを生かすというよりは、乗るか逸るかが重要というか。
まぁ原因はよく分からない。そういう社会的な要請(外的要因)だけではないと思うけど。ともあれ現象としてはそういう事象が観察されるかなぁと。入力と出力の関係、つまり因果律について女性があまり興味を持っていない(かもしれない)というのは、1つのポイントのような気がするんだよね。
けっこうこの人の考え方は好きだなぁ。ブレない感じ。くるくる回ってるコマのように、不思議な安定感があるように感じる。まぁそれはいいとして。
性差と出力から思い出したんだけど、普通の女性って、入出力の関係にあまり興味を持っていないように感じる。どういう入力をしたらどういう出力になるか、あまり気にしていないような。
社会的な要因もあると思うんだけどね。たとえば社会的には、努力しても女性は報われない面が大きい。若いうちに子供を生まなきゃいけないし、知識や能力を身に着けて着実に階段を上るような、そうじゃない生き方が恰好いいと思われているフシがある。
何度か書いてるけど、女性って、20代までにチャンスを生かすよう要請されている面があって、多分にギャンブラー的だと思うんだよね。入力と出力の関係を緻密に解析してそれを生かすというよりは、乗るか逸るかが重要というか。
まぁ原因はよく分からない。そういう社会的な要請(外的要因)だけではないと思うけど。ともあれ現象としてはそういう事象が観察されるかなぁと。入力と出力の関係、つまり因果律について女性があまり興味を持っていない(かもしれない)というのは、1つのポイントのような気がするんだよね。
# ばぶーっばぶーっ
# ばばば、ばきゅーんばきゅーん。壊れております。
http://www.studyinghttp.net/header#Location
HTTPのLocationヘッダって、絶対URIを指定しなければいけないのかー。使いにくいなー。なんでこんなんなってるんすかねー。
HTTPのLocationヘッダって、絶対URIを指定しなければいけないのかー。使いにくいなー。なんでこんなんなってるんすかねー。
2006-11-27
# gauche_0.8.8-2_arm.ipkを作りました
2006年11月18日、Gauche 0.8.8にパッチがリリースされました。ということで、ここで公開しているGuache 0.8.8のZaurus用ipkファイルについても、遅ればせながらパッチを適用した版を作りました。
http://pikapika.to/~yf/download/gauche_0.8.8-2_arm.ipk
http://pikapika.to/~yf/download/gauche_0.8.8-2_arm.ipk
# セキュリティについて
特派員協会で行われた講演を撮影したものが、YouTubeにアップされていた。現場で長年経験を積んだ人から、このような意見が聞かれるというのは非常な重みがある。正直かつ聡明な方のようだ。しかし一方で、このように露出して大丈夫なのか心配だ。クリティカルなことは言っていないようだけど…。このビデオは、誰がいつ撮って、誰がどういう意図で公開しているのだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=8qUVRJP91S8&NR
アメリカに守ってもらっているのだから、対外的な意味合いで情報を秘密にする必要はない。どうでもいいと日本国民は思っている、という見解。やはりそうなのか。悪く言えば平和ボケだけど、難しい問題だ。
http://www.youtube.com/watch?v=oLXdjUs0VNQ&NR
情報共有は重要だが、実際にはそれぞれの組織のセクショナリズムが強すぎて、情報共有が促進されない。たとえば、別の官庁から情報提供を受けても、自ら確認し、得たものでなければ信用しない組織が多い。情報を自分で確認しなければ気が済まないというのはセキュリティ上筋の通ったことであるとふじさわは解釈したが、とてもリアリティがあり参考になる。
http://www.youtube.com/watch?v=8qUVRJP91S8&NR
アメリカに守ってもらっているのだから、対外的な意味合いで情報を秘密にする必要はない。どうでもいいと日本国民は思っている、という見解。やはりそうなのか。悪く言えば平和ボケだけど、難しい問題だ。
http://www.youtube.com/watch?v=oLXdjUs0VNQ&NR
情報共有は重要だが、実際にはそれぞれの組織のセクショナリズムが強すぎて、情報共有が促進されない。たとえば、別の官庁から情報提供を受けても、自ら確認し、得たものでなければ信用しない組織が多い。情報を自分で確認しなければ気が済まないというのはセキュリティ上筋の通ったことであるとふじさわは解釈したが、とてもリアリティがあり参考になる。
# 自分で参加して、「すごい」、「楽しい」と感じること
ネット音痴ぶりは、炎上のトリガーとその対応でも明らかで、たぶんほとんどの編集部員がブログやSNSをやったこともないのでしょう。少しばかり本を読んだり、人から話を聞いたところで、既存メディア的な発想はなかなか変わりません。そしてなによりも、オーマイジャパンの市民記者による記事の紹介の仕方を見ていると、多くの市民が既に自分のメディアを持っているというパラダイムのシフトに全く気づいていないという可能性が高い。鳥越氏がブログをあれだけ見下した発言をしていながら、あのような低レベルな市民記者の記事を並べているのは、別にオーマイジャパンに書かなくても、ブログで書けばいいという状況を理解していないからなのでしょう。
なんとなく、最近思ってることにリンクするなぁ……。ネットで新しいサービスを作ろうと言いながら、ネットのことを全然知らない人がいる。ネットに自分で参加して、「すごい」、「楽しい」と感じたことのない人が、「ネットに新しいサービスを……」なんてのはおかしい。自分がそこに夢も希望も持てていないのに、どうやって誰かを説得できるというのか。そのサービスは、あるいはあなたは、どういう風に社会の役に立つのか、どういう風に必要とされたいのか。そういう、コアとなる熱みたいなものを持てず、自分の食い扶持のことしか頭になく、当てずっぽうで弾を打って倒れていく人が多い。
鳥越さんの場合は、まだそういった人よりはマシなのかもしれない。自分の食い扶持ではなく、別の何かのために戦っているように感じる。でも彼は、ネットに自分で参加して、「すごい」、「楽しい」と感じたことはなさそうだ。彼はかつて、既存の社会経済を「すごい」、「楽しい」と感じ、まだそれをひきずっているのだろう。そして、ネットという「すごい」、「楽しい」と戦っているのだろう。彼がそうしたいなら、そうすればいい。だけどきっと、勝てる見込みはない。だってそれは、若い人たちの夢や希望と戦うようなものだから。
自分で参加して、「すごい」、「楽しい」と感じること。それはつまり時代だ。古い時代と新しい時代、どちらが良いとは言えないけれど、残念ながら勝敗は最初から決まっている。ならば問題は散り方。どのように散るかだ。
# ネットという望まれざる子の処遇
オーマイニュースに関しては、まぁそんなもんでしょ。鳥越さんに編集長(?)を依頼した時点で、なんかどっかが間違ってる。彼は旧世代の人間で、新しい世代に愛をもって接することができなくなっているように感じる。
ref: メッセージ。 - ネットという望まれざる子
鳥越さんに依頼した人も、引き受けた本人も、何がやりたいのかねぇ。
ref: メッセージ。 - ネットという望まれざる子
鳥越さんに依頼した人も、引き受けた本人も、何がやりたいのかねぇ。
2006-11-25
# なんとなく、いじめについて思うこと
いじめが成立するのは、いじめられているほうが、「いじめられてる」って認めたときだと思うんだよね。
たとえばさ…。子供って、つまらない駄洒落みたいな囃し言葉でからかったりするでしょ?
あの駄洒落って、「どこが面白いの?」というのが多い。
で、当の本人たちもそれのどこが面白いのか分かっていない。囃すほうも囃されるほうも。
囃すほうはただなんとなくやっていて、それに対して囃されるほうが「期待したリアクション」を取ることで満足する。
たとえばぼくは、あるとき「ふじさわ」と書いた名前の「さ」の字が×に見えるということで、「ふじぺけ!」、「ふじぺけ!]とからかわれたときがあった。
これに対して、いちいち怒ったり嫌がったりして抗議すると、囃し立てた人間たちはますますその嫌がらせを続けた。「なにが面白いねん」と冷めた目で見返すほうが、被害の拡大を防げたように思う。
いま思うに、彼らはたぶん、強い者と弱い者の構図が欲しいだけだったんじゃないかな。そして、誰かに嫌がらせをして相手が嫌がるところを見ることで、その構図を作り出そうとしていたような気がする。
だとしたら、嫌がらせをされたとき、嫌がって見せるのが一番マズい対応なんじゃないかな。だって彼らは、「嫌がらせをする側とされる側」という構図を作りたいだけだから。一度嫌がらせをされる側に回ってしまうと、なかなかその構図から抜け出せない。
彼らは、嫌がらせゲームという序列を作る。そしてそれぞれが、序列の下位にいる者を押さえこんで、自分の序列を維持しようとする。序列の下位に位置づけられると、自分が嫌がらせをされてしまうからだ。
嫌がらせやいじめが嫌いなら、その序列で上位を目指すのではなく、「嫌がらせゲームには参加しない」という道を選ぶしかない。そのためにはまず、嫌がらせをされても嫌がらない態度が必要だと思う。彼らは自分に、「嫌がる」ことを望んでいる。嫌がって見せたら思う壷だ。
もしそういう態度をとっていても、しつこく嫌がらせゲームに誘う人間がいたら、ゲームの会場から一度離れたほうがいい。嫌がらせゲームはある一定の地域で行われる。ゲームの会場から離れてしまった人間は、参加を強制されない。クラスが変わったり、違う学校に進学したりすると、いじめが止むのはそのためだ。
逆に言えば、ゲーム会場を離れるだけで嫌がらせゲームから降りることができる。物理的に場所を移動するだけでよいのだ。「新しい場所でも、同じようなゲームをやっているのではないか」という危惧はよく分かるけれど、それはその場所に行ってみなければ分からない。
たしかにそのゲームは、どの地域でも見られるほど一般的なものであるけれども、でも「どこへ行っても同じ」というほど似通っているわけじゃない。街においしいラーメン屋さんと美味しくないラーメン屋さんがあるように、場所によって違っている。だから思い切って、別の場所へ行ってみるのは良いことだ。新しい場所が駄目なら、また別のところへ行けばいい。美味しいラーメン屋さんは、どこかにちゃんと存在している。
たとえばさ…。子供って、つまらない駄洒落みたいな囃し言葉でからかったりするでしょ?
あの駄洒落って、「どこが面白いの?」というのが多い。
で、当の本人たちもそれのどこが面白いのか分かっていない。囃すほうも囃されるほうも。
囃すほうはただなんとなくやっていて、それに対して囃されるほうが「期待したリアクション」を取ることで満足する。
たとえばぼくは、あるとき「ふじさわ」と書いた名前の「さ」の字が×に見えるということで、「ふじぺけ!」、「ふじぺけ!]とからかわれたときがあった。
これに対して、いちいち怒ったり嫌がったりして抗議すると、囃し立てた人間たちはますますその嫌がらせを続けた。「なにが面白いねん」と冷めた目で見返すほうが、被害の拡大を防げたように思う。
いま思うに、彼らはたぶん、強い者と弱い者の構図が欲しいだけだったんじゃないかな。そして、誰かに嫌がらせをして相手が嫌がるところを見ることで、その構図を作り出そうとしていたような気がする。
だとしたら、嫌がらせをされたとき、嫌がって見せるのが一番マズい対応なんじゃないかな。だって彼らは、「嫌がらせをする側とされる側」という構図を作りたいだけだから。一度嫌がらせをされる側に回ってしまうと、なかなかその構図から抜け出せない。
彼らは、嫌がらせゲームという序列を作る。そしてそれぞれが、序列の下位にいる者を押さえこんで、自分の序列を維持しようとする。序列の下位に位置づけられると、自分が嫌がらせをされてしまうからだ。
嫌がらせやいじめが嫌いなら、その序列で上位を目指すのではなく、「嫌がらせゲームには参加しない」という道を選ぶしかない。そのためにはまず、嫌がらせをされても嫌がらない態度が必要だと思う。彼らは自分に、「嫌がる」ことを望んでいる。嫌がって見せたら思う壷だ。
もしそういう態度をとっていても、しつこく嫌がらせゲームに誘う人間がいたら、ゲームの会場から一度離れたほうがいい。嫌がらせゲームはある一定の地域で行われる。ゲームの会場から離れてしまった人間は、参加を強制されない。クラスが変わったり、違う学校に進学したりすると、いじめが止むのはそのためだ。
逆に言えば、ゲーム会場を離れるだけで嫌がらせゲームから降りることができる。物理的に場所を移動するだけでよいのだ。「新しい場所でも、同じようなゲームをやっているのではないか」という危惧はよく分かるけれど、それはその場所に行ってみなければ分からない。
たしかにそのゲームは、どの地域でも見られるほど一般的なものであるけれども、でも「どこへ行っても同じ」というほど似通っているわけじゃない。街においしいラーメン屋さんと美味しくないラーメン屋さんがあるように、場所によって違っている。だから思い切って、別の場所へ行ってみるのは良いことだ。新しい場所が駄目なら、また別のところへ行けばいい。美味しいラーメン屋さんは、どこかにちゃんと存在している。
2006-11-24
# 創作意欲とお金
政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍首相)は、音楽や映像を違法コピーした「海賊版」をインターネット上からダウンロードすることを全面的に禁止する著作権法改正に着手する。27日に開く知財本部コンテンツ専門調査会に事務局案を提案。罰則も設け、08年通常国会に提出をめざしている改正案に盛り込む。海外でも人気が高い日本のマンガやアニメなどの権利保護を強め、コンテンツ産業の育成を促す狙いがある。
ええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!???
やめてよ。あったまおかしいんじゃないの? 『コモンズ』とか読んでる? 読んでみてよ。
政府は「世界トップクラスのコンテンツ大国を実現する」との方針を掲げ、アニメや映画、ゲーム、音楽、出版などのコンテンツ産業の市場規模を、2010年までに15兆円にしたいとの目標を04年に設定している。知財本部は、現状を放置すれば正規のコンテンツの買い手が減り、正当な利益を得られない制作者が創作意欲を失いかねないと判断。海賊版のダウンロードが違法であることを明確にすることでその流通を減らし、コンテンツ産業を成長分野に育てたい考えだ。
制作者は、お金のためにコンテンツ作ってるわけじゃないと思うんだけど。彼らは、どんなに貧乏だって創作を続ける。海賊版が流通して儲けが減るなんてちっぽけなことで、創作意欲は削がれない。だって、海賊版を見る人たちは、作品を楽しんでくれるだろうから。作品が誰かに愛されているなら、制作者は喜んでものを作る。「産業にするから」と言って、作品を愛してもくれない人の手に渡るよりはよっぽどマシだ。