メッセージ。 - diary

2005-10-14

# Momoka2、不具合修正

Momoka2、RSSを出力できない不具合があったので修正しました(ご迷惑をおかけしてすみません)。細かな修正をほどこして、yaws、Momokaそれぞれ0.04、0.14となりました。一応ソースを置いておきます。
http://nnri.dip.jp/~yf/source/yaws-0.04.tar.gz
http://nnri.dip.jp/~yf/source/Momoka-0.14.tar.gz
2005-10-14 16:37:10 / ふじさわ / Comment: 4 / Trackback: 0

2005-10-13

# コミュニケーションと社会性

http://japan.cnet.com/column/suematsu/story/0,2000048844,20062194,00.htm
 吉岡: ……リーナスのコーディングは天才で、最初はいくつかのコードを書いてましたが、最近は皆から来るパッチを調整して出す、調整役です。彼の周りには素晴らしいコードを書くプログラマが何十人、何百人といて、その中の一番いいところだけをピックアップする、高いリーダーシップ能力を持ってるんですよね。
 
 末松: どういう人がリスペクトされるんでしょう。素晴らしいコードを書く以外に条件はありますか?
 
 吉岡: 第一にコードですが、ほかには「人の話を聞いて調整できる」ということ。コードをたくさん書いても調整能力がないと見なされれば、リスペクトされないし、メンテナーにもなれません。
 
 末松: それは本来の意味の「リーダーシップ」ですね。かなりレベルの高い集団だと思いますが、世界中から集まる、そのようなLinuxコミュニティで、日本の人たちが活躍できるようになるには、どういう要素が重要だと思いますか。
 
 吉岡: やはり、コミュニケーション能力でしょうね。英語だろうが日本語だろうがそれは一緒で、コミュニケートする訓練を積んでないと話になりません。個人的な意見ですが、日本での中学〜大学時代に、コミュニケーション能力を磨く訓練を教育機関なり、どこかのコミュニティの中でやれる機会はあまりない。受験勉強はしっかりやってますから知識はあるんですけどね。「君の意見はわかった、僕はこう思う」と意見を交わし合い、それでどうにか接点を見いだそうという練習をしていなければ、うまくいくわけがない。日本人で、世界で活躍されている方というのは、技術的に素晴らしいのはもちろんですが、それ以上にコミュニケーション能力に長けていると思うのです。

アメリカの大学ではコミュニケーション能力を鍛錬する、文書作成能力が鍛えられると聞くけど、日本の大学ではなかなか難しいだろうなと思う。コミュニケーションというのは人格に近いところの能力だ。「相手の言うことを聞く」なんて簡単そうに思えるけど、「本当に」相手の言うことを理解しようと思うのは簡単なことではない。

たとえば、17や18そこらの若者が、50も60も過ぎた、はげづらの冴えないオッサンの言うことを聞こうと思うだろうか? 思わないでしょう? 表面上は話を聞くかもしれない。だけど、「この人はなぜこういうことを僕に言うんだろう?」とか、「この人のどういった過去がこの言葉を言わせるんだろう」とか考えてるわけじゃない。つまり言葉の重さや背景というものに気付かない。

それはなぜか? 単純に、そのオッサンに対して興味を持てないんだ。感情移入ができない。知る必要が感じられない。だから言葉の意味を理解しようと思えないし、説明しようとしていることにも興味が持てない。オッサンと若者の間に、深い深い断絶がある。日本の大学には、師弟関係というものが存在しないんだ。

そういう師弟関係のない状態で、相手の人格に立ち入るような教育、学問、創造的活動というものがどれだけなされうるだろうか? オッサンに、「あなたのコミュニケーションはここに問題がある」と言われて、若者は素直に受け入れられるだろうか? 「ああそうか、本当にな」と心から感心し、人格に近い部分の改造に着手できるだろうか? たぶん無理だ。表面だけ取りつくろって点数を稼げばよいと思うだけだろう。

日本人のコミュニケーションは、とくにいまの日本人のそれは、基本的にそういうプロトコルになっている。相手の人格に立ち入らない、リスペクトのないプロトコルだ。それはなぜかというと、日本における標準プロトコルが、社会性というものに対してコミットメントできないものだからじゃないかなという気がしている。そういうところが、現実社会をつまらなくさせ、ネットのほうが面白いと感じさせる理由でもある。
2005-10-13 18:56:54 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-10-12

# ギークのインセンティブ

Open Source Way 2005に行ったので、そのときに少し感じたこと、話したことなど。
http://osdn.jp/event/osway2005/osm.shtml

当日は、中央大学の今野浩さんやネオテニー伊藤穣一さんのお話が面白かった。とくに伊藤さんは、一部ブログロ界隈で聞いていた悪い評判とは裏腹に、鋭い意見を言われていておどろいた。エキサイティングな講演だったと言っていい。

伊藤さんの講演内容は、ネットのムーブメントに関するもの。たとえばWikipediaを編集する人たちはどんな人たちで、なんの目的があってそれをするのか。また、日本アニメが公開されるたびに、ファンたちがよってたかって作品の英訳をしてしまう米国アニメ事情について。

伊藤さんが報告した事例は、いずれも「それが好きで、楽しいからやっている」という人たちのお話だ。彼らは金銭のためにやっているのではなく、誰かの権利を侵害したいわけでもない。アニメファンたちは、そうやって自分たちが普及の土台を作った作品が、正式に公開されるに至った時点で、自分たちの英訳コンテンツを取り下げるという。自分の好きな作品が自国で公開され友達と共有できるようになること、原作者に対するインセンティブが正常に働くことをよしと思うからだ。

そうやって好きなものを扱うアマチュアの人たちを、「違法だから」といって抑えつけることに、何の意味があるのか、どういう経済的損失があるのかと伊藤さんは問う。お金ではないインセンティブで動く人が台頭しているという指摘だった。

この「お金ではないインセンティブ」というのは、時代の空気をよく表した言葉だと思う。伊藤さんが帰られた後の、トークセッション「スーツの本音、ギークの本音」でも、「なぜギークはオープンソースを作るのか? それはビジネスになるのか?」という問いが会場から発せられた。

これも、お金じゃないインセンティブの話だとぼくは思う。会場のギークからは、「純粋に作るのが楽しいから作っている」とか、「山があるからそこに登る、それと同じだ」というような意見もあがった。たしかにそういう面もある。だけど、それだけじゃないはずだ。オープンソースも、インターネットも、内に閉じこもって作るだけで楽しいんじゃない。それをみんなで作る過程が楽しいんだ。

(続く……はず)
2005-10-12 13:23:18 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# Momoka2

ふぅ。とりあえずコードベースを新しくしたMomoka2(らしきもの)を公開します。Momoka2は実装を綺麗にしたいという欲求から作っていたもので、いまここで動いているmomoka.cgiとはまったく別の仕様になっています。というか、現状はただのWikiエンジンです。
http://nnri.dip.jp/~yf/momoka/

でも、プラットフォームを改善し見通しがよくなっているので、機能追加や新しいアイデアの実装は容易なはず。この実装系の主な特徴は次のような感じです。

- Webサーバー(Gaucheのプログラムをサーブレットとして常駐させられる)
- テンプレートエンジン(HTMLのブロックに名前を付けて利用できる拡張HTML仕様を実装。テンプレートエンジンの中では、PHPのようにGaucheプログラムを埋め込んで実行できる)

といったところかな? まぁぼちぼちいじっていきます。ソースコードも一応公開っす。
http://nnri.dip.jp/~yf/source/yaws-0.02.tar.gz
http://nnri.dip.jp/~yf/source/Momoka-0.12.tar.gz
2005-10-12 10:46:00 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-10-05

# フリーソフトとコンビニ

ずっとLinux一本でやってきたけど、最近メイン環境をWindows XP+coLinuxという構成にした。でもフリーソフトは入れる気がしないなぁ(多少入れてるけど)。いつのまにか、中に何が入ってるか分からないソフトウェアは、怖くて使えないと感じる体になっていたようだ。

普通の人はそういうことを考えないのかな? メールに添付されてきたexeファイル実行に怖さを感じるのと同じぐらい、フリーソフトのexeファイルにも嫌な感じを受ける。ソースコードが公開されていないのはまぁ、仕方がないけれど、だったら作ってる人を信頼できるかどうかぐらいは知りたいような気がする。

これってアレかなぁ。食べものとかと比較できるのかな? 「どこの誰が作ったか分からないものは食べたくない」とか。そこまで神経質にはならないけど。多分あれだな、たぶん自分の中に、まだWindowsのフリーソフトやそのコミュニティを信頼する気持ちがないのだろう。ぼくがコンビニのご飯を食べるのは、コンビニ自体を身近に感じ、(究極的には)仲間のようなものだという観念を持っているからだ。
2005-10-05 17:35:51 / ふじさわ / Comment: 3 / Trackback: 0

2005-10-04

# rp-pppoe

http://www.roaringpenguin.com/penguin/open_source_rp-pppoe.php
 Roaring Penguin - PPPoE for Linux

LinuxなどUNIX系OSで、ADSLのドライバなどとして使われているrp-pppoe。いつのまにか起動コマンドが、「adsl-start」から「pppoe-start」に変更されたのな。Slackware 10.2で、adsl-startコマンドがなくなっていてハマったよ。ふんがー。
2005-10-04 15:10:59 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# オープンソースマガジン/japan.linux.com 合同オープン編集会議

http://utage.org/enkai/menu.cgi?ENKAI_CODE=osw2005
 オープンソースマガジン/japan.linux.com 合同オープン編集会議

けっこう豪華メンバーだなぁ。個人的には、otsuneさんの名前を見て笑った。目ざといんだもの。
2005-10-04 15:03:00 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# サーバー落ちてました

ここ2日ほど、サーバーが落ちていました。ごめんなさい。なにかの拍子でネットワークが切れてしまっていたみたいです。
2005-10-04 12:59:19 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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