メッセージ。 - diary

2024-09-05

# にゃー

差別だなんだのと言い始めたらなんだって差別だよ。

子供がお酒を飲めないのも差別だし、テストで高得点を取れないと東大に入れないのも差別。あなたがあの人より給与を貰えないのも差別だし、日本に生まれたというだけで安全で食べ物のおいしい日本に住む権利があるというのも差別。牛や豚や鶏や虫なんかに生まれただけで人間に生かすも殺すも自由にされるのも差別だし、名前の順番で呼ばれるのも差別。赤が青と違うのも差別。「あなた」が「わたし」と違うことも差別だよ。

で、どうするの?という問題だと思うんだけど。「差別をなくせ」なんて言葉は人類補完計画を実行せよみたいなもので、神になりたいか無になりたい「人」の意見だ。思考実験としては面白いけど、現実の生活の場で実効力を伴って議論をするにはそれなりの知性が必要なんだよ。そういう意味では、ネットの場で誰でも匿名で意見を言えて声の大きい人の意見が目につくけど、かきまわされているだけという面が大きい。

議論や分析をすること自体は楽しいけど、憎悪や分断や他者を見下してプライドを満たすのが目的の意見はつまらない。建設的な議論をしたい。
2024-09-05 21:00:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2024-08-29

# にゃー

知らないことについて無責任に書くことはできない。ついそう思って何も書けないでいるけど、結局のところ知っている人間なんていない。人間が知っていることがらなんてほとんどのケースでn=1だし、せいぜい頑張ってもn=10000とかn=10000000とかでしかない。

しかも数字が大きくなるほど、それは統計的なものでしかなくなってしまう。デジタル化される前に起こったいろいろなことは切り捨てられてしまう。すると結局のところ分かったつもりで分かっていないことだらけだということだ。

つまるところ、人間は何も知らないでものを書いているし、人間だけでなくほかの生き物も含めて、ぼくらは何も分からず生きている。生きるということがどういうことかすら分からず生きている。本当に生きているのかどうかすら分からず生きている。

そんな状況で、書くのをためらうことにどれほどの意味があるのか。それは生きるのをためらうようなものだ。生きるのを止めることはできない。止めるというか、「ちょっとタイム」みたいなことはできない。

ぼくらは進み続けている。歩き続けていると言ってもいい。ためらって書くことを止めているあいだも時間は進み続けて、立ち止まっている間も時空間は動いていて自分のいる位置を移動させている。

そんな状況で「書かない」という選択は何を意味するのか。意思を表明しないことも、ひとつの意思表明だ。でも、なぜ意思を表明したくないのか。間違いを怖れるから?誰かを傷つけたくないから?

どんな言葉も間違っているし、誰かを傷つけ得る。結局のところ、ぼくらは何も知らない。知っていると思っている人は、知っていると思っていると思っているだけだ。誰かを傷つけるということは、ある意味で誰かに何かを残すことだ。残された思いは呪いであり祈りであり、メッセージである。
2024-08-29 08:00:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2024-08-02

# にゃー

あるWebサイトにログインして設定を1つ更新する。これぐらいの処理で、かつ何もかも決め打ちの実装でよければ簡単なシェルスクリプトで書けるケースも多いと思う。ただ、これをユーザーに提供したいとなったら途端に難易度が上がるのはなんでだろう。

Unix系OSを使っているプログラマに渡すのであれば「適当にパスの通ったところに置いてターミナル(シェル)からスクリプト名を入力して起動してね」と、説明するまでもなく伝えられる。

でも、シェルスクリプトはWindowsを使っているプログラマには使えないし、非プログラマの人にも使えない。そうすると結局インストーラを用意して、UIもそれなりの見栄えにして、さらにそうするためにはきちんとしたプログラミング言語とフレームワークで実装してデザインも整えて、と格段にハードルが上がる。

それでも1000人のユーザーにプログラムを配るのであれば開発工数がペイするかもしれないが、たった数人の「業務をちょっと改善したいんだ」といった事情であればまったくそうはいかない。かくしてプログラマは、困った顔で「それはできないです」と回答するか、メガネをくいっとしながら「技術的には可能です」と回答するしかなくなる。

コンピュータの世界にGUIなんか(ほとんど)なくて、プログラマもユーザーもUnixを使っていたような時代であれば、シェルスクリプトをそのまま渡せばよかったんだけどなぁ。

まぁ、時代が変わってGUIが当たり前、誰もがコンピュータを使って当たり前、という世の中になってしまったのだから仕方がない。それはそう。だけど、時代が変わったなら変わったなりに、人々の生産性をもっと確保できるような仕組みを、コンピュータ業界が提供できるよう進化しなかったのはなんでなんだろう。

まあ。シェルスクリプトみたいに誰もが簡単に書けてしまって、誰もが簡単に実行できてしまうようなものが世の中を歩き回ると、セキュリティの問題が出るというのは一つあるのだろう。「誰でも簡単にプログラムを書けて、他の人に渡せるなんてけしからん。そんなことはできなくしてしまえ」と考えた人がいまの状況を作ったのかもしれない。でも、もうちょっとなんかやりようはなかったのかねぇ。

フリーソフトウェアとか、オープンソースソフトウェアなんかは、セキュリティの問題に対して「ソースコードが見えているんだから、悪意のあるコードは弾けるでしょ」というアプローチなんだろう。

でも、ソースコードなんか見なくても顔見知り同士だし仕事の付き合いの間柄なんだから、中身を見なくても信用してソフトウェアを手渡しするし、渡されたほうも使うよ、というケースを、フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアは満たしにくい。

なぜなら「簡単に実装できてユーザーの側も簡単に使える」という部分がフリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアというだけでは満たせないから。マジョリティであるWIndowsユーザーからあまりに遠いし、顔見知りや仕事の付き合いならそもそもセキュリティは問題じゃない。だからソースが見えようが見えまいがどうでもいい。

 「開発しやすく、人に渡しやすく、渡された人も使いやすい」という部分を満たすフレームワークが欲しい。そういう意味では、Webという仕組みが一番近いんだと思う。でも、WebはUnixツールみたいに組み合わせて使うことができないので、結局パイプラインの自動化みたいなことはできないんだよなぁ。

しばらく前からYouTubeが流行っているけど、たしかにYouTubeには面白いコンテンツがたくさん転がっている。それは以前に比べて「映像・音楽コンテンツが開発しやすく、渡しやすく、渡された人も使いやすい」という環境をコンピュータと一連の企業と、クリエイター達が提供したからだ。

それによって映像・音楽コンテンツ自体の価値が相対的に下がり、クリエイターにお金が還元されにくくなったという問題は出ているけれども。ただ、前時代に比べていまのほうが人々の生産性は上がっているというか、全体としての幸福度(リソース)は増えているというか。

昔は一生懸命ラジオ番組に聞きたい曲のリクエスト葉書を送って、葉書が採用されたらそれをテープに録音したり、お金を貯めてCDを買っていたのに、いまはもうそういった古い曲も最新の曲も、YouTubeでタダで聞けてMVまで見られるというのは、出血大サービス意外の何者でもない。かつて貧乏だった我々は、いつのまにか大富豪になったのだ。クリエイターは出血多量で死にそうになっているらしいけど。

なんの話だっけ。そう。映像・音楽コンテンツについては富豪になった。でも、それ以外の生産性とかコンピューティングという点ではあまり進展が見られない。ぼくらの手の中にあったはずの可能性が、むしろ減っているのではないかと思う。それが歯がゆい。
2024-08-02 21:00:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2024-07-23

# にゃー

嫌なことを人にすれば、自分にも返ってくる。
2024-07-23 22:03:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2024-07-19

# にゃー

先日書いた「好きなものが終わってしまうことが嫌で、終わらせられない」という問題の派生型で、「好きじゃなさそうなものを優先してしまう」という問題もある。「アイスが好きだから、特別なときにだけ食べよう」と思って普段はどうでもいいおやつばかり食べてしまう感じ。たとえばガムとか。

いいように言えばハレとケをしっかり区別できてて良い部分もあると思う。でも、好きなものややりたいことをどんどん後回しにして、いつのまにかタイムオーバーになってしまうのは困る。

限られた人生の時間のなか、どのようにハレとケを配置するか。ハレの数が限られていて両手のなかに収まるくらいしかないのなら、節約しなければならない。でも、ハレの数が限られているかどうかは分からない。ハレをすべて使い果たしても、きっと次のハレを見つけることができる。そうやって前を向いて歩いていくこともできるはずだ。
2024-07-19 21:00:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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